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郷土芸能 新関ささら  

新 関 さ さ ら

 新関ささらは、南秋田郡昭和町の新関部落に天保時代から伝わる民俗芸能であります。新関ささらの一番大きな特徴は、県内の他のささらがほとんど皆、獅子の面を使用しているのに比べ、新関ささらでは枝角のついた鹿の面をかぶって踊ることであります。伝説によれば、昔ある雪の降る夜、男鹿の真山を越えて来た旅の老人が、新関の漁師孫兵衛の家に一夜の宿をたのんだという。老人のいうところによれば、男鹿の真山を下りる途中、一頭の雌の鹿を、二頭の牡の鹿が角を突き合わせて争っているところを見たが、その鹿のしぐさがあまりに面白かったので、それを道々踊りとして表現することを考えてきたが、これを孫兵衛に伝授したのが新関ささらの始まりだといわれております。
 踊りの中程で、二頭の牡が角を突き合ってグルグルまわるところがクライマックスであります。


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