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八郎湖と佃煮

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秋田県八郎潟における漁業と水産加工業の存続形態

八郎太郎にまつわる三湖伝説

秋田県に伝わる十和田湖八郎潟田沢湖を舞台とした物語の三湖伝説です。
田沢湖の辰子伝説の紹介はこちら


八郎太郎伝説

 鹿角の里に住んでいた八郎太郎は、仲間ニ人と一緒に山仕事に出かけました。食事の準備で谷川に水をくみに行った八郎太郎は、三匹のイワナをつかまえ、串に刺して焼きながらニ人の仲間が帰るのを待っていました。

 ところが、あまりのおいしそうな香りに、三匹残らず食べてしまったのです。山のおきてでは、山で穫れたものは仲よく分けることになっていたのですが、八郎太郎はこのおきてを破ってしまったのです。

 するとどうでしよう。胸が焼けるように熱くなり、のどが渇きます。谷川に顔をつけ、がぶがぶと水を飲み続けた八郎太郎は、三十余丈(90m)の龍に変身してしまいました。

 この八郎龍がせき止めてつくったのが十和田湖です。八郎太郎は十和田湖の主として、長い間静かに暮らしていました。

 しかし、湖の主の座をかけた南祖坊との戦いに破れ、八郎太郎は十和田湖を追われてしまいました。

 それから新しい住みかを探して歩き続けた人郎太郎は、男鹿の島が見えるところまでやってきて、大地震と大洪水をおこし、大きな湖をつくりました。これが八郎潟です。

 時がたち、八郎潟におちついた八郎太郎は田沢湖の辰子姫と出会い、冬の間は田沢湖でニ人仲よく暮らすようになりました。

 そのため田沢湖はニ人の仲のようにますます深くなり、冬でも凍ることがありません。

 反対に、八郎潟はしだいに浅くなり、八郎太郎が留守にしている冬は、一面に凍りつくようになったといわれています。
八郎太郎は冬になると旅姿になって、田沢湖の辰子姫のもとに通いました。

 昭和町で毎年8月16日に行われる「八郎まつり」は、秋田の三湖に伝わる、この壮大な伝説を具現化したものです。体長64mの八郎龍、そして辰子龍が男若衆、女若衆に担がれ町内を練り歩きます。

八郎祭り

開催日 毎年8月16日
開催場所 秋田県潟上市昭和大久保駅前広場
交通 奥羽本線JR大久保駅下車
お問い合わせ 秋田県潟上市昭和飯田川商工会
018−877−3456
秋田県潟上市役所産業課内 八郎まつり実行委員会
018−855−5120

毎年8月16日に潟上市昭和で開催される「八郎祭り」は高校生以上の男女、誰でも参加できます。
担ぎ手の参加申し込みは昭和町観光協会へどうぞ!